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レビー小体型認知症

レビー小体型認知症とは

レビー小体型認知症は、アルツハイマー認知症に次いで多い認知症です。1976年に、日本の小阪憲司(現横浜市立大学名誉教授)らによって報告され、1995年にレビー小体型認知症という名称が付けられました。

レビー小体病はアルツハイマー病、血管性認知症に次いで3番目に多い認知症です。認知症患者さんのなかでの割合としては、およそ20%くらいです。
100人中何人といった有病率は明確ではありません。

レビー小体型認知症の症状

はじめに、便秘、嗅覚異常、うつ症状、レム睡眠行動障害が現れることが多いといわれています。その後、段取りの悪さ、物忘れ、立ちくらみ(起立性低血圧)が出現し、さらに認知機能の変動、繰り返し出現する幻視、パーキンソン症状)が現れます。

中期になると、パーキンソン症状が強くなり、歩行が困難になってきます。また、認知機能の悪い時間帯が長くなってきます。つまり、見当識や理解力が落ちて、周囲の人と心を通じ合わせにくい時間帯、記憶の悪い時間帯が増えてきます。

後期では、パーキンソン症状、認知障害がさらに悪化し、日常生活に常に介助が必要になります。
車椅子の利用を余儀なくされる方が多いです。嚥下障害も目立ってきます。認知の変動は徐々に目立たなくなり、常に悪い状態となってきます。