認知症対策net

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中核症状を発端として起こる周辺症状

周辺症状は、中核症状が現れた時、周囲との関わりの中で起こるもので、主に気分障害、妄想、幻覚などの症状があります。

周辺症状は、その人の性格や環境によって現れ方が違い、家族にとっては一番つらく、介護の負担となるものです。

気分障害とは、一般には気分のひどい落ち込みや高揚を指し、日常生活に支障をきたすものです。認知症で多く見られるのは不安、焦燥、緊張感、怒りっぽい、感動できないなどで、うつ病と間違われることもあります。

妄想とは、現実にはあり得ない事を確信して、それに対する説得を受け付けない状態をいい、被害妄想、嫉妬妄想などもあります。

特に物を盗られたと騒ぐ物盗られ妄想はたいへん多く、認知症による妄想の60%を占めます。物盗られ妄想は、中核症状と、周辺症状の関係を表すたとえとしてよく用いられます。