認知症対策net

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認知症の定義

今では「認知症」という言葉自体、すでに多くの人に知られる言葉になりましたが、その知名度に比例して、その内容が正確に理解されているか、というと、決してそうではありません。

実は認知症という病気は思っている以上に複雑で誤解の多い病気なんですね。そういった誤解を招かないためにも、まずは認知症の定義からご説明していきたいと思います。

まず、認知症とは、生まれてから一旦正常に発達したが、様々な精神機能が慢性的に低下し、日常生活や社会生活に著しく支障をきたす状態をいいます。

つまり脳の神経細胞が破壊されて、元に戻らず、意識がハッキリしている時に色んな事に対する判断を下したり、記憶したりする能力が障害を受け、脳の高次機能が永続的に失われてしまうものです。

あえて「生まれてから一旦」とされているのは、認知症後天的な原因によって引き起こされるもので、先天的な原因による知的障害精神遅滞とは異なるという事を意味しているためです。