認知症対策net

認知症の予防や対策に関する情報を綴ります。

認知症は「体の病気」でもある

かつて「ボケ」や「痴呆」と呼ばれていた時代は、認知症の解明がなかなか進まず、正しい理解がされていなかったため、様々な誤解を生む事にもありました。

認知症は心だけでなく、体の病気でもあります。年を取ればだれでも認知症になるわけではありません。体の病気ですから治療する必要があるのです。

これまで正しい情報が伝えられなかったために、家族は認知症になっても仕方がない、年をとったら当たり前の症状ととらえ放置してきました。

認知症になったらもう終わりだ、進行を食い止めるなんてできるはずがない、後は介護しかない、と本人も周りの家族も諦めてきたのです。

しかし、認知症は体の病気ですから、ほかの病気と同じように早期発見が重要な鍵となります。

ただ介護するだけの生活にならないためにも、認知症についてもっと深く理解する必要があります。

認知症と呼び名が改められて以来、少しずつですがその病名が浸透し、研究も積み重ねられ、認知症の患者さん本人だけでなく、その家族にも明るい光がさしてきました。

残念ながら、失われた脳の細胞は元には戻りませんが、進行を食い止めたり遅らせることが可能な認知症があることもわかりました。

認知症の症状を表すもののなかには、治療を行えば認知症は治り、元の生活に戻れる疾患があることもわかっています。

薬の開発や治療法の研究は国内だけにとどまらず世界中で行われています。しかし改善できる可能性のある認知症であっても、治療が遅れれば脳の機能低下が進んで治るものも治らなくなってしまいます。

新しい情報得るためにも、「単なる老化」として済ませるのではなく、早めに専門医の診察を受ける必要があるのです。